#087 イギリスの大学院-12 ヨーロッパ人はなんで英語できるのに私はできないの??

さて、今回は何回かちょこちょこいろいろなブログの合間に書いていた、言語の話です。

(いままでのちょこちょこ書いていたものと、重複する部分多々あると思いますがご了承ください)

ヨーロッパ人はたいてい英語できるのに何で私はできないの?

と落ち込むことが本当に良くあります。クラスメートはほぼヨーロッパ人。




前回のAbbey修道院に関する話をクラスメートとしていた時の実話のお話です。


クラスメートの友達が、「アビーに行きたいよねー??」と話しておりました。

しかし、Lincoは「アビーって何??」って感じでした。。。

「Lincoは日本人だからキリスト教のことあんまり知らないから、わからないかー。」とヨーロッパ人(イギリス人を含む複数の国出身者)からおいて行かれるLinco。。。


「アビーはルインズだよ。」と説明をしてくれる同級生。

「えっとールインズって何?」

内心説明になっていないと思ってしまう私。。。

そして、つぎから次へと出てくる意味不明英語。

全然わからない。。。
こうなったら、辞書。


カタカタカタ

Abbey=修道院

Ruins=遺跡

なんだ、そういうことか。


なんだか英単語をしらないだけで、
日本人は(いやLincoだけかもしれないが)「修道院」も「遺跡」も知らないのかと思われるのはしゃくである。。。若干教養がないと思われている気がしてしまう(被害妄想??)。。。

『日本にだって遺跡はあるし、修道院は知っているもん!』と叫びたくなる気持ちをグッと押さえて。。。


冷静になる。。。

そして良く思うこと。ヨーロッパ人はたいてい英語できるのに何で私はできないの?これにつきます。


日本人が英語ができない原因

日本人はシャイだからとか、日本語の英語教育が良くないとか言われますが。

イギリスに1年近く住んでLincoなりに、考えた原因としては。まず、英語に対するBackground背景が違うんだと思います。慣れ親しんでいる母国語がどれくらい、英語に似ているかってことで、すでに差があるんだと良く感じます。

母国語の差

なぜヨーロッパ人は共通の会話がペラペラできるのかというと、まず言語が似ているんです。

例えば、
英語 Abbey Ruins
仏語 Abbaye Ruines
独語 Abbey Ruinen
西語 Abadia Restos
伊語 Abbazia Rovine

まず、どの国もアルファベットに点が付いたくらいの似た文字を使っているのでほとんど似ている。

ところが、、、、

日本 Abbey=修道院 Ruins=遺跡です。

全然違うんです。


皆さん、イギリスに留学した際には、ヨーロッパ人の方が英語ができても落ち込まないでください。
日本語と英語は全然言語が違うので、わからない時は開き直って、どんどん聞いちゃいましょう。
ただ単に、ヨーロッパの言語は、日本語に比べたら、単語とかも全然覚えやすいんだと思います。
こっちで暮らすと文化や習慣の違いから、前記のとおり、日常的な会話がついて行けないところが多々ありますが、それは普通です!

じゃあどこの国の人が英語苦手なの?

もっと大きく話してしまうと、ヨーロッパだけでなく、ヨーロッパが戦争時代に占領していた国々、

南米(スペイン語かポルトガル語)や
アフリカ(フランス語)
オセアニア(英語)の諸国もほとんど英語に似ている言語をもともと話して生活しているんです。

Google翻訳を使ってみればわかりますが、中国語とかタイ語やベトナム語なんかは、アジア圏であっても、文法がヨーロッパ言語と陸つながりで、似ているため、変な訳になるけど、まだわかることが大半。

しかし、日本語の場合、Google翻訳やFacebookの翻訳機能では意味が分からないことが大半。。。(お暇な時に、いろいろな言語を英語に変換してみて下さい。)


かなりざっくり話すと、人口がある程度いる国は、日本と韓国以外はほとんど英語に似ていると言えば似ているヨーロッパ言語に日常から接しているのです。

といっても、ヨーロッパの人達も大学に勉強しにきている人友達が多いので、ある程度英語ができる人たちの集団なだけで、母国では日本のように英語を使わなくても生きていけるので、しゃべれない人も本当に多いようです。

つまり、元からできるんじゃなくて、それなりにみんな勉強しているのです。だから、英語話せるんです。それはもちろんわかってあげてくださいね。

日本語がどれだけ英語と違うのか

「ヨーロッパの言語ってどれもこれも、似ているよねー」とLincoが話をすると
「全然違うよー」と良くヨーロッパ人に返されます。

しかし、日本語文法(宜しくお願いします、いただきます、いってらっしゃいなどは訳せない)や文字(ひらがなカタカナ漢字)の説明をすると、良く「あっ。。。。そっか、それに比べたら全然似ております。。。」と言ってもらえます。

そして、英語の文章を日本語に訳して!と言われたときに、とっさになかなかでない。。。なぜなら
直訳すると不自然だから。日本語は話し言葉で、主語「I=私は」を言わないことも多いし。相手のことを「You=あなた」とも言わない

そんな話をしていると、不憫に思うのか

「その代わり日本人は中国語しゃべれるんでしょ?」

とヨーロッパ人によく聞かれます(これまで30回以上は言われた)。

「いや、しゃべれないです。。。」

「えっうそー、ちょこっとくらいわかるでしょ?」と言われ、

「ほら、文字同じでしょ??」といわれ、

「日本人はひらがなカタカナってものを使うので。漢字で意味は察することができるものもあるが、使っている漢字も違うし、読み方が違うから会話はできない。」


「しかも日本人は世界でも最少級に発音数が少ないため、最大級に発音数が多い中国語は発音ができない。。。」


へーそうなんだと言いながら。ヨーロッパでは、ハローHelloもオラHolaもチャオChaoも誰でも知っているし、一般常識的に通じるので、日本語と中国語がかけ離れていることは、ちょっと理解できない感じ。。。。

どれだけ話せないのか、証明するために、隣にいる中国人の友達に、

「ニーハオ(こんにちわ)」って言ってみたところ、
「What?」って聞き返された。そして、続けて
「シェーシェー(ありがとう)」と言ってみたところまた
「What?」って聞き返された言われた。
「こんにちわとありがとうを中国語で言おうとしていたんだ(と英語で説明する)」

と中国人に爆笑される。

「ほらね。話せないでしょ。」と。。。証明完了。
なんと悲しい日本人。発音がカタカナ発音では、全然違うらしいです。

ヨーロッパ人が英語がうまい理由、他にあるの?

そして、ヨーロッパ人は英語のTVが普通に見れる。そのため慣れているんです。そして、ヨーロッパ自体が小さい国で、EUの関係もあり、いろいろな国の人が行き来することが多いので、首都圏に住んでいれば、英語を使う機会も多いし、大学に行っていれば、友達にヨーロッパ人がいることは普通であり、英語を使うことも日常的によくあるようです。

なので、イギリスで英語が母国語ではない、インターナショナル同士でも、日本人のLincoは語学力の差を感じることが多々あります。でも「しょうがありません。」

日本語の文法がかけ離れているのはもうどうしようもないこと。。。つまり、「しょうがない」のです。「しょうがない」という日本人の文化バンザイ!!

Lincoはその代わりYoutubeで英語を聞くようにしておりました。



日本人でも英語旨い人はどうやって勉強しているの?

自分が英語を好きになれる方法で勉強しています。
多いのが、海外の映画好き。音楽が好き。これらのいいところはどんどん、耳から入ってくるところだと思います。しかも、おしゃべり英語が自然とは言ってくるので、学校では学べない英語が入ってくるのです。

でも私は、映画好きでも音楽好きでもなかったので。。。IELTSとれなかったんだなぁ。

あと英語ができる人は、ひたすら必死に、本当に勉強しているんだと思います。ゲーム感覚でどんどん英単語を倒していって、勉強しているんだと思います。


Lincoは英語できないのに大学院でどうしているの?

クラスメート、先生、友達に励まされ、慰められ、助けられ、何とか乗り越えております。あとは出来ることはやる感じです。一応予習復習は欠かさず、何とかイギリスで生きております。効率が悪い人間なので、人より何倍も時間かかっておりますが。。。くらいついていこうとしております。


まとめ

もし語学力で、落ち込むことがあった時は、このブログを思い出して、Lincoよりは、自分の方ができるかなー。とか日本人はもともと差があるんだ、しょーがないか!と開きなおって、猛勉強に打ち込む材料にしてもらえれば幸いです。

本当に英語ができる人は、こんな私のような言い訳のような言語のうんちくを考えている間に、単語を1つでも覚えているんだろうな。。。(汗)

裏を返せばイギリスの大学院は、英語ができる人が多いのでそれだけ英語に触れる機会がたくさんある。英語が上達するのが早い(はず)。そして無名校であればあるほど、日本人に出会う可能性は低くなるはずなので、英語で頑張るしかない!私はここを選んで本当に良かったと思っております。

英語は頭で考えることも必要だけど、どんどん聞いて、ドンドン話して、慣れていくことも大切です。って私がいうことではないか。日本語でブログ書いている間に、英語もっとできるようにしないとなー。お酒でも飲んでもっと適当に話す機会を増やすかなぁ。(メキシコ人の友達の提案)

もうすぐイギリスに来て丸1年だ。普段の勉強と合わせて英語も頑張らないとな。ブリティッシュ英語聞こえるようになってきたけど、まだまだ英語ができないLincoでした。



今回もブログを読んでいただきありがとうございました。

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#071 イギリスの大学院-11 研究室がない。。。



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2 コメント

匿名 さんのコメント…
面白いです!"Old World Language Family"の絵を見たことがありますか?とても興味深いです。私はLincoさんの発音がとても綺麗で憧れてます。Lincoさんも同じように苦労しているのが分かり、私も頑張ろうって思えます。
シャイな日本人代表Aya@Lincoln
Linco さんの投稿…
Old World Language Family知りませんでした!面白いですね。
世界中の言語がどこで派生したかという図ですが、日本も中国も韓国語もなかった。。。メインとしてはFinlandとHungaryがヨーロッパ言語とは別系統であることを表した図。

でも結局その二つも私からしたら十分似ている!アルファベット使っているしね。
ちなみに。google翻訳してみたところ、そのフィンランド語とハンガリー語で修道院と遺跡は"Abbe y, ruin s"と"Abbe y, rom s"でした。やっぱり、似ている。

そして、私の発音を綺麗だなんて言った人いないですよー。いつもLRやBVが同じ音なのでクラスメートに笑われてまーす。でも会話が昔よりスムーズになってきました。その理由は、発音ができるようになってきたわけではなく、周りのみんなが日本人英語に慣れてきてくれた感じです。