#046 イギリスの大学院-07 卒業式

イギリスの卒業式は日本とかなり違います。まず、私の大学の場合は年に2回卒業式があります。
主に9月の卒業式が学部生(Undergraduate)で1月が院生(Master)の生徒です。Doctorはどっちか、自分の論文が終わった時に参加するようです。学部生の卒論提出は5月末で、院生は10月末です。そのため、海外で卒論修論を書いた人は、そのあと戻ってこない人もいます。つまり卒業式欠席する人も多いようです。

Cathedral(大聖堂)からの退場行進


自分の時にいるかどうかも分からないので、先輩の卒業式に行ってみました。



ちなみに大学の卒業式典はCathedral(大聖堂)で行われ、レセプションパーティーはCastle(お城)で行われておりました。


なんだかハリーポッター見たい。

9月の式の時の様子Baronがいました。


日本の私の大学は人数が多すぎて、会場で一人一人は手渡しませんでしたが、ここでは一人ずつ

卒業証書が受け取れるようです。ワクワクしますね。




1月の卒業式の様子


日本の卒業式は、桜が舞う3月に着物や袴、スーツ姿で参加するのが主流かと思われますが、


イギリスの場合は、映画とかでよく見る、帽子とガウンを着ております!!なんだかイギリスに来た感じがする!これは自前ではなく、大学から貸してもらえるようです。日本では袴は自分たちで調達するし、高いし、美容室代もかかるのに。こっちの方がお得!?



まず、着替え室のようなところで、衣装を受け取り、ピンであの帽子は止めてもらえるそうです。

着替えたら、大聖堂へ!!大学によっては、学内で行うところも多いかと思いますが、リンカーンは世界一高い大聖堂(だった)ということもあり、スペースもかなりあるので、ここで卒業式が行われます。これはリンカーンの大学の恵まれたところですね!大きな都市であっても大聖堂は小さかったりしますから、大聖堂で行われる式典はまた違った雰囲気を味わえます。


日本の大学と同じく式典は2回3回に分かれていたり、学部によって時間が異なったりします。

マンモス校の日本大学は学生やキャンパスが多いので、学部によって、会場が異なると思いますが、こちらでは会場は一か所でした。しかし1回では入りきらないので、午前と午後の2部構成になっておりました。

そのため、仲のいい友達であっても学部が異なると、同じ格好をして会うことができません。ちょっと寂しい。


気を付けなければいけないところ
・チケットがないと入れない!
(家族分の2枚はタダで生徒に配布されます)
・寒い!
1月の式典。そして、大聖堂は建物の仲であるものの、デパートや学校のように温かくありません。
そのため、スーツやドレスをガウンの下に着込んだだけの人は、かなり凍えておりました。

私はチケットがなかったため、ワクワクしながら外で待っていたのですが、式を終えて出てきた友達に言った「Congratulation」の返答が

「Cold !」 そしてガクガクふるえる友達。。。。



長時間の式典で、2時間程度で10度くらいのなか耐えるのはかなりきつかったようです。
式の前も先生たちは、寒いよ寒いよと注意喚起はしているのですが、やはり、ガウンの下にダウンを着込むような人はあまりいないので、スーツかドレスにしてしまい寒くて寒くてたまらないようです。スーツの下や、ドレスのタイプを考えるともう少しいいかもしれません。

もうひとつ面白いのは、Doctorの卒業生は、角帽ではなく、キャスケットのような帽子をかぶっております。そのため、教授らはみんなキャスケット帽、そして、ガウンがみんな違う。


なんでだろうとおもって先生に尋ねたところ、自分たちの卒業大学の服装を着ているそうです。これは購入しているわけではなく、大学側が揃えてくれるそうです。なんだかカラフルで楽しいですね。日本の大学を卒業した人は、何着るんだろ・・・。

レセプション会場では、個々の先生方と、最後のお話をしたり写真を撮ったりしておりました。そんなこんなで、1年後はここに参加できるのかなぁとワクワクした一日でした。

みなさんご卒業おめでとうございます。



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1 コメント

sakura さんの投稿…
こんにちは。イギリスの卒業式についてググっていてこちらを見つけました。しかもなんとリンカンだったのでかなりびっくりして思わずコメントを投稿している次第です。私も2016の9月からつい最近まで '日本人ほぼゼロの' リンカンにいました!で、来週卒業式なのでリンカンに出向きます。カセドラルは激寒だろうと予想していましたがやっぱり・・。Lincoさんはまだリンカンにいらっしゃるのでしょうか?