#033 イギリスの洪水と気候について 現地(イギリス)より UK Flood


いまBBCニュースなどで、しきりに放送されております洪水について書きます。

※続報についても追記いたしましたのでその後の様子はこちらをご確認ください。


リンカーンは問題ありません。ご心配いただいた方、ありがとうございます。)

洪水についてですが、BBCニュースの情報をもとに、お伝えいたします。

BBCさんの動画から転載させていただいております。詳しくはこちら(English)をご覧ください。

こちらは災害注意報マップ。



見えないと思いますが、右下がLincoln、左の白っぽいところはシェフィールドです。

被害が出ているのが、Yorkshire (ヨークシャー) and Lancashire (ランカシャー)の南部。
ちなみにシャーは日本で言うところの県のようなものです。

Lancashire の南部はもともとこの時期雨が多くUKでも、雨が多い街として認識とされているようです。洪水、浸水被害は比較的慣れているようですが、今回は量がいつも以上に多いようです。

しかしヨークは街の中心部を直撃しているようですので被害も、大きいかと思います。




イギリスは、平野が広がっている地形なので日本のように山が多い地形ではないので雨で土砂滑りということは、日本に比べ少ないのかもしれませんが、平野なだけあって、浸水被害が広域に広がっているようです。

FBでも友達も浸水の写真をだれもあげていないです。騒ぎにしたくないということと、停電で連絡が取れない可能性もありますが、連絡取れる友達曰く、毎年のことで慣れている、家族でラグを干していると言った様子のようです。

日本のように畳ではないですし、土足の可の家の方が多いと思います。家も木製ではなくレンガでできているので、それほど傷まず、少しくらいの、雨・風で飛ばされるような感じではないようです。


右下の赤いところがリンカーンそこより北のYorkとM65を結んだあたりで浸水被害が出ているようです。

ちなみに、なぜ冬のクリスマス時期に洪水が?と思うかもしれません。私は思いました。

イギリスは日本と逆で、夏より冬の方が雨が多いのです。また偏西風の影響でいまの時期、南西からの風が強く、暖かい風が流れます。そのため、高緯度の割りには思ったほど寒くありません。夏はあつーい!って思う日がありませんでした。。。最高気温20度じゃ思わないわけだ。。。



平均気温比較表をイギリスと日本の気象庁からデータを取って作ってみました。便宜上、リンカーンのデータが取れず、England中東部としてケンブリッジのデータを使っております。でもリンカーンに一番近いところのデータとして、扱ってみました。UKは1980年から2010年までのデータの合計ですが、東京は2006年から2010年です。

東京(赤)は、年間夏と冬の気温の差が20℃くらいあるのに対して、イギリス中部(青)は、気温差が少なく、なだらか。13℃くらいの差しかありません。冬は日本の方が寒いと感じるときは多いかもしれません。なぜかというと日本は、冬は北風(乾燥)でより寒く、夏は南風(高湿度)で、より熱い気候だからです。


夜28日AM2:00の天気図です。11度ほどで、あたたかめです、雨はなさそうですね。1週間の内でまた雨が降る予報にもなっております。31日は、気温も下がるようです。BBC天気予報はこちらから。動画がわかりやすいです。


BBCニュースなどでの映像です(文字は地名です。)






羊が放牧されていることが多いので、雨で、みんな陸をもとめ一箇所に集まっております。それほで深くはないようです。

BBCのヘリからもはっきり。羊がとらえられています。



腰くらいまで、浸水被害が出ているようです。まだ、死亡しやけがなどの被害は報道されておりません。しかし、停電地域もあるようですので、寒くなる31日より前には復旧出来ることを祈ります。良い年明けができますように。

コメントを投稿

0 コメント